当ブログは私自身がエンジニアとして働く傍ら、2022年に執筆を始めました。
「ブログなんて暇な人がやるものだ」
「ブログを書いている時間があるなら、技術書を読む方がよっぽど生産的だ」
かつての私はそう考えていました。
しかし、私自身、エンジニアとブロガーの2足のわらじを重ねる中で、この考えは誤りだったと確信しています。
ブログは、単なる日記や情報発信のツールではありません。
将来にわたって価値を生み出し続ける「資産」であるとともに、自身の市場価値を飛躍的に高める「自己成長のためのツール」であると考えます。
インプット過多になりがちな現代において、真の成長はアウトプットによってもたらされます。
そして、技術ブログこそがエンジニアにとって最も効果的で、最も強力なアウトプットになりえると考えます。
本記事では、現役エンジニアとしての経験に基づき、エンジニアが技術ブログを書くべき6つの理由を徹底解説します。
この記事を読み終わる頃には、ブログを「書いてみたい」と思っていることでしょう。
【学習効果】ブログは最強のインプット“支援”ツールである
エンジニアの仕事は、常に新しい技術を学び続けることが必要です。
しかし、ただインプットするだけでは、知識はすぐに忘れてしまい、意味のないものになってしまいます。
ブログは、このインプットの質を劇的に高め、得た知識を自分自身の血肉にするための最強の支援ツールだと考えます。
①アウトプットは、知識の定着と学習効果が高い
学んだことを言語化するプロセスは、知識を長期記憶に移行させるための最も効果的な手段だと言われています。
また、教育の世界では「人に教えるつもりで学ぶ」ことが最も学習効果が高いとも言われています。
ブログ記事を書くということは、まさに「学んだことの言語化」と「読者に分かりやすく教える」ことになります。
つまり、学習効果が高くて知識が定着しやすい手段だといえます。
記事を書く際は、単なるコピペではなく、自分の言葉で説明しなおして、自分自身の知識・スキルとして定着させるようにすると、より効果的だと思います。
②思考の整理と「知識の穴」の発見
「よし、この技術についてブログを書こう!」書き始めた途端、「あれ?この部分、実はよく分かってないぞ」と手が止まることは、誰もが通る道だと思います。

「知ってたつもり」「分かってたつもり」が結構あります。私もしょっちゅう「あれっ?」っとなります。
ブログ執筆により、自分の理解度を客観的にチェックすることができます。言わば「知識の穴発見機」です。
記事を書くにあたって、自分の発信内容が読者に誤解なく伝わるかどうか考えたり、間違ったことを発信していないか調査しなおしたりもします。
また、自身が曖昧だった理解を明確にする必要がありますし、複雑な概念を整理せざるを得なくなります。

この再学習のサイクルこそが、真のスキルアップに繋がっているなと実感していて、自分の技術力を一段上のレベルへと引き上げてくれているなと感じます。
③自分のための「生きた技術メモ」になる
エンジニアが仕事を進める中で、何らかのトラブルやエラーに直面することがあるかと思います。
そして、トラブル解決には多少なりとも時間や労力を割く必要があります。
そういった際に、解決策や環境構築の手順をブログに記録しておくことで、将来、同様の問題が起きた際に、参照できる資料となります。
いわば、未来の自分への投資になると思います。

後で同じ問題に直面した際、Google検索で上位に自分のブログ記事が表示されることほど、心強くて嬉しいことはありません。
ブログは、自分自身の経験が詰まった「生きた技術メモ」です。
ブログを育てていけば、将来のトラブルシューティングの時間を大幅に短縮してくれることでしょう。
【キャリア】市場価値を高める「最強のポートフォリオ」
技術ブログは、キャリアを積み重ねる上でも重要な役割を果たします。
キャリアパスにおいて自分自身の価値を証明する「最強のポートフォリオ」になりえます。
④職務経歴書では伝わらない「実績の可視化」
転職活動において、自分自身がどのようなエンジニアかを理解してもらうことは重要だと思います。
そんな中で、自身の運営する技術ブログは、エンジニアとしてのスキル・知識・経験を知ってもらうための経歴書になります。
積み上げてきたブログ記事は、自分自身の技術への向き合い方であったり、問題解決能力、専門性を客観的に証明することができます。
採用担当者やビジネスパートナーに、自身の記事を見てもらうことで、自身がどのようなエンジニアで、どんな実績を積んできたのかを理解してもらえる一助になります。
⑤転職・採用活動における「圧倒的な差別化」
転職市場において、経歴やスキルセットが似た候補者は多く存在します。
その中で、技術ブログを継続的に発信しているエンジニアは、それだけで「圧倒的な差別化」を実現できると思います。
ブログで発信を継続するということは、簡単なことではありません。
その分野への強いコミットメントと学習意欲が必要です。
ブログを通して、採用担当者に、自身の持っている「熱意」や「継続力」を伝えることができると思います。
これは、単なるスキル以上に、企業が求める信頼性の高い要素になるのではないかと思っています。
⑥スカウトや案件獲得に繋がる「露出度の向上」
ブログは、自分自身の「デジタル名刺」としても機能します。
良質な記事を公開し続けることで、自身の専門性はインターネット上に公開され、企業の人事担当者やヘッドハンター、あるいは副業案件を探しているクライアントの目に留まる機会が増えます。
ブログをきっかけに、企業から直接スカウトが届いたり、高単価な副業案件のオファーが舞い込んだりすることは珍しくありません。

私自身も、このブログを目に留めてくださり、講演会のオファーをいただきました。
技術ブログを通して、受動的な転職活動から、能動的にキャリアを選択できる立場へと引き上げてくれるのではなかと期待しています。
まとめ:今日から「技術ブログ」を始めてみよう
本記事では、エンジニアがブログを書くべき6つの理由を解説しました。
ブログでの発信継続は、自分自身の学習を加速させ、キャリアを飛躍させるための、最も費用対効果の高い自己投資だと思います。

ブログ運営資金は月額で本2冊分くらいのもんです。得られるものはそれ以上だと感じています。
初めから完璧な記事を目指す必要はないです。
まずは今日解決した小さなエラーや、新しく学んだ技術の基本を、自分の言葉でまとめてみるところからスタートしてみましょう。
技術ブログを通して、技術者としての知識やスキルをより高めていきましょう。

ブログは最強の自己投資だと感じています。ぜひ一緒に始めてみませんか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ブログは自身のキャリアを加速させるだけでなく、収益化の可能性も秘めています。
もし、ブログを「副収入の柱」として育てたいとお考えであれば、この付録をご覧ください。
技術ブログならではの、いやらしくない(笑)収益化の具体的な方法を解説しています。
【付録】技術ブログを始める具体的な方法
ブログの立ち上げ方にはいくつか方法があります。
その中でも、当ブログはレンタルサーバーを契約して、WordPress(ワードプレス)というアプリケーションを用いて管理・運営しています。
当ブログの立ち上げ方を参考までに記載しておきます。
WordPressでの技術ブログの始め方(3ステップで完了)
ブログを始めるには、以下の3ステップをこなします。
1.レンタルサーバーの契約とドメインの取得
ブログの「土地」となるレンタルサーバー(例:エックスサーバー
、ConoHa WINGなど)を契約し、ブログの「住所」となる独自ドメインを同時に取得します。
多くのサーバー会社では、この2つをセットで簡単に申し込めます。

当ブログではConoHa WINGを使用しています。
2.WordPressの簡単インストール
ほとんどのレンタルサーバーには「WordPress簡単インストール機能」が搭載されています。
数クリックするだけで、データベースの作成や初期設定が完了し、すぐにWordPressの管理画面にアクセスできるようになります。
3.初期設定と記事執筆の開始
ブログのデザインを決めるテーマを設定し、パーマリンク(記事URLの形式)などの基本的な設定を済ませます。
ここまでできれば、あとは記事を書き始めるだけです。

インターネットに詳しいエンジニアの方であれば、わりとスムーズに始められるかと思います。
ブログでの収益化方法
せっかくブログを立ち上げたのであれば、ついでに収益化についても考えていいかと思います。

本筋は自己投資という名目です。あくまでも「ついで」です。「ついで」(笑)
ブログでの収入は「広告収入」になります。主に、アドセンス(クリック報酬型)とアフィリエイト(成果報酬型)の2種類あります。
アドセンス広告は、「Googleアドセンス」に申請して、審査が通れば広告を貼ることができます。
アフィリエイト広告は、主にASP(インターネット上の広告代理店のようなところ)に登録し、広告案件を紹介します。紹介した商品やサービスを読者の方が購入・利用することで、報酬が発生します。
技術ブログでの収益化を考えるのであれば、アフィリエイト広告を利用するのおすすめです。
技術ブログにおすすめのASP 3選
アフィリエイト広告を利用するには、ASPへの登録が必要です。
技術ブログにおいて特に登録しておくべき主要なASPを3つご紹介します。
| ASP名 | 特徴 | 主な案件 |
|---|---|---|
| A8.net | 国内最大級のASP。レンタルサーバーやプログラミングスクールなど、高単価な技術系案件が豊富。 | レンタルサーバー、転職サービス、プログラミングスクール |
| もしもアフィリエイト | Amazonや楽天といった物販アフィリエイトに強い。「かんたんリンク」機能で技術書の紹介が容易。審査も比較的通りやすい。 | 技術書、ガジェット、開発環境グッズ |
| バリューコマース | IT系、金融系、法人向けサービスに強い。SaaSやクラウドサービスなど、専門性の高い案件を見つけやすい。 | セキュリティソフト、クラウドストレージ、IT系資格講座 |
まずはこれら3社に登録し、発信内容に合った案件を探してみましょう。
本記事より詳細なブログ立ち上げ方や収益の上げ方などを知りたい方は、自身でググってみてください。





「アウトプットこそが最大のインプット」多くの著名人も言っていますし、私もそう実感します。