カフェやコワーキングスペース、出張先や帰省先など、
「好きな場所でSOLIDWORKSを使えたらいいな」
と思ったことはありませんか?
SOLIDWORKSを使うには高いPCスペックが必要なため、ノートPCで外に持ち出すのはハードルが高いと思われがちです。
しかし、やり方次第でノマドワークも十分に実現可能です!
本記事では、企業で大規模なアセンブリを組むプロの設計者の方から、Makers版を使って気軽にものづくりを楽しむ個人ユーザーの方まで、それぞれのスタイルや予算に合わせた「3つのノマドワーク手法」をご紹介します。
ぜひ、自身のスタイルに合ったノマドワークの方法を見つけてみてください。
もくじ
3つのノマドワーク方法の比較
今回ご紹介する3つの方法について、一覧表にまとめてみました。
| 手法 | 概容 | メリット | デメリット | こんな人にオススメ |
|---|---|---|---|---|
| 方法① モバイルWS | ハイスペックノートPCを持ち歩く | 通信環境に依存せず、いつでも使用可能 | 端末が重く、高価格 | プロ設計者、オフラインでも作業したい人 |
| 方法② リモートデスクトップ | 外出先の軽いPCからメインのワークステーションを遠隔操作 | 持ち歩くPCは安価・軽量でOK | 安定したネット環境と、ワークステーションの起動が必要 | 重いPCを持ち歩きたくない人、既存のワークステーションを活かしたい人 |
| 方法③ クラウドCAD (xDesign) | ブラウザ上で動くクラウドCADを使う | Macやタブレットでも設計可能 | ネット環境が必須。操作感が少し異なる | 端末に縛られたくないMakersユーザー、新しいツールを試したい人 |
方法①:王道にして最強!「モバイルワークステーション」を持ち歩く
持ち運べるハイスペックノートPC(モバイルワークステーション)を用意し、ローカル環境で直接SOLIDWORKSを動かす正攻法です。
やり方
- SOLIDWORKSの動作要件を満たす、専用のグラフィックボード(NVIDIA RTXシリーズなど)を搭載したノートPCを用意する。
- ノートPC本体にSOLIDWORKSをインストールしてライセンスを認証する。
特徴
最大の魅力は「通信環境に依存しない」ことです。
ネットが繋がらない場所でも、ローカルで確実に、そして快適に設計を進めることができます。
複雑なアセンブリや図面作成など、重い処理をゴリゴリこなすプロの業務には最も安心感のある選択肢です。
一方で、「PC本体が重くなりがち」「導入コストが高い」「メイン機/サブ機が異なる場合はファイルの管理が面倒」といった点がネックになります。
さらに詳しく知りたい方はこちら!
モバイルワークステーションの選び方のポイントや、リモートワークでの実践的な活用術については、以下の記事で詳しく解説しています。
方法②:身軽さ重視!「リモートデスクトップ」を活用する
自宅や会社にあるハイスペックなデスクトップPC(母艦)の電源を入れたままにしておき、外出先の軽いノートPCから遠隔操作(リモートアクセス)する方法です。
やり方
- 自宅・会社の母艦PCと、持ち歩くノートPCの両方にリモートアクセス用の設定をする(VPN構築やリモートデスクトップアプリの導入)。
- 外出先のノートPCからインターネット経由で母艦PCに接続し、画面を転送して操作する。
特徴
最大のメリットは「持ち歩く荷物が圧倒的に軽くなる」ことです。
数万円の安価で軽量なノートPCでも、母艦のスペックを利用して重いアセンブリをサクサク動かせます。
すでに手元に強力なデスクトップPCがある方には、追加投資を抑えられる非常にコスパの良い選択肢です。
ただし、「安定したインターネット環境が必須」「通信速度によっては操作にわずかな遅延(ラグ)が発生する」「母艦PCの電源を常にON(または遠隔起動)にしておく必要がある」といった点には注意が必要です。
さらに詳しく知りたい方はこちら!
難しいネットワークの知識がなくても、安全かつ簡単にリモート環境を構築できる「Tailscale」を使った方法は、こちらの記事で解説しています。
方法③:次世代のブラウザ設計!「xDesign」を使う
PCにソフトをインストールせず、Webブラウザ上で直接3Dモデリングを行うクラウドCAD「xDesign(3DEXPERIENCE)」を使用する方法です。
Makers版を利用している個人ユーザーの方にも非常に人気が高まっています。
やり方
- 3DEXPERIENCEプラットフォームのアカウントを取得する。
- Google ChromeやEdgeなどのWebブラウザからログインし、xDesignのアプリを起動して設計を始める。
特徴
「ブラウザが動けば設計できる」という手軽さが最大の魅力です。
Windows PCだけでなく、MacPCやタブレットでも3Dモデリングが可能です。
端末に縛られないため、究極のノマド環境が手に入ります。
注意点としては、従来のデスクトップ版SOLIDWORKSとは画面のインターフェースや操作感が少し異なること、インターネット接続が必須であることです。
しかし、作成したデータはSOLIDWORKSと連携できるため、柔軟な使い分けが可能です。
さらに詳しく知りたい方はこちら!
SOLIDWORKS本体との違いや、ブラウザでの動作をさらに軽くするためのコツについては、以下の記事を参考にしてください。
まとめ:自身に合ったノマド設計スタイルを見つけよう
本記事では、SOLIDWORKSで場所を選ばずノマドワークするための3つの方法について解説しました。
「どのくらいの規模のデータを扱うか」「かけられる予算」「外出先のネット環境」は人それぞれです。
ぜひご自身の設計スタイルに合わせて最適な方法を選び、カフェや旅先など、好きな場所で自由にものづくりを楽しんでみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。














ネット環境不要でどこでもガッツリ設計したいプロ向け。
荷物を軽くしつつ、手持ちのハイスペックPCを活かしたい人向け。
端末やOSに縛られず、新しいスタイルで設計したいMakerさん向け。