ものづくりにおいて、3次元CADを導入することによるメリットはたくさんあります。
などといったことが挙げられます。ですが、
「3DCADを始めたいけれど、ソフトが高すぎて手が出ない」
「結局どれを覚えれば仕事に役立つのかわからない」
と悩んでいませんか?
かつては100万円以上するのが当たり前だった3DCADですが、現在は月額数百円〜数千円でプロ仕様のツールが使える時代です。
本記事では、現役のメカエンジニアある筆者が、数ある3DCADソフトの中から「これを選べば間違いない」と断言できる2強、Autodesk Fusion(旧Fusion 360)とSOLIDWORKSを徹底比較します。
特に、「無料版の制限」や「Makers版のデータ互換性」など、公式サイトには小さくしか書かれていない”落とし穴”についても詳しく解説します。
- 初めて3DCADを導入するが、何を使っていいかわからない。
- できるだけ導入コストを抑えたい。
- 3DCADでの設計を試してみたい。
- 趣味で3DCADを使いたい。
- 3DCADの練習・勉強をしたい。
Autodesk Fusion(旧称:Fusion 360)の解説

2024年より名称が「Fusion 360」から「Autodesk Fusion」へ変更されました。
クラウドベースでデータ管理を行う、モダンな3DCADです。
趣味ならずっと無料、商用版でもリーズナブル
最大の魅力は、個人・非商用に限り無料で使える点です。ただし、無料版では「シミュレーション(解析)」機能が使えない、同時に編集できるファイル数に制限があるなど、いくつかの機能制限があります。
また、商用版でも月額約1万円程度で3DCADを使用できるため、他のソフトに比べて非常にリーズナブルに始められます。
Macユーザーの救世主
多くのプロ向けCAD(SOLIDWORKS含む)がWindows専用である中、FusionはMacに標準対応しています。MacBookでスタバで設計、といったスタイルが可能です。
曲面デザインに強い
「フォーム(スカルプト)」機能を使えば、粘土をこねるように直感的な曲面が作れます。フィギュアや車、家電のデザインなど、見た目の美しさが重要な設計に最適です。
【価格(商用版)】 年額 約10万円前後(月額 約1万円前後)
※頻繁にセールが行われるため、Autodesk公式サイトをチェックしてみてください。

Autodesk Fusionを一言で表すと、「Macでも使える、ホビーからスタートアップまでカバーする万能型3DCAD」って感じです。
SOLIDWORKS(Makers版含む)の解説

【SOLIDWORKS】製造業の「標準」を手にいれる

本気で設計を仕事にしたい、エンジニアを目指したいなら一択です
SOLIDWORKSは、機械設計の現場で最も使われている業界シェアNo.1の3DCADソフトです。
この操作スキルは、そのまま転職やキャリアアップの強力な武器になります。
多くの企業での導入実績
3DCADの中で企業のシェアが高いのがSOLIDWORKSです。SOLIDWORKSが扱えると、そのまま企業での即戦力となれる可能性を秘めています。

【革命】個人版なら年額48ドル(約7,500円)
かつては個人での導入が困難でしたが、「SOLIDWORKS for Makers」の登場で状況が一変しました。プロ仕様の機能が、年間数千円で利用可能です。
設計に特化した機能が充実
Fusion360がCAMとの連携が充実しているのに対し、SOLIDWORKSは設計者目線での機能が充実しています。CAEも標準ライセンスで実施可能です。

低価格で使用できる「SOLIDWORKS for Makers」はこちらの記事を参考に始めることができます。
徹底比較まとめ
ここまでの違いを一覧表にまとめました。ご自身の環境や目的に合わせて選んでみてください。
| 比較項目 | Autodesk Fusion (個人用) | SOLIDWORKS for Makers |
| 主な用途 | ホビー、3Dプリンタ、デザイン | 本格的な機械設計、学習、DIY |
| 価格 | 無料 (商用不可) | 年額 $48 (約7,500円) |
| 商用利用 | 不可 | 不可 (年間$2,000まで) |
| CAE (解析) | × 不可 | ○ 可能 |
| PC環境 | Win / Mac対応 | Winのみ (Mac不可) |
| データ管理 | 完全クラウド | クラウド (3DEXPERIENCE) |
| 注意点 | 無料版はファイル書き出し等の機能制限あり | データに透かしが入るため企業版とのデータやり取り不可 |
まとめ
この記事では、初心者の方におすすめの3DCADをご紹介しました。
2DCADに慣れている方は、3DCADに対して毛嫌い・食わず嫌いをしている方が多いように思います。しかし、モデリング作業の練習で、それほど難しくなく習得できると思います。
3DCADは、慣れれば自分で思うように形状を作成でき、それが組み上がっていくのがめちゃくちゃ楽しいです。
結論:あなたにおすすめなのはどっち?
迷っているなら、以下の基準で選びましょう。
「とにかく無料で始めたい」「Macを使っている」「フィギュアのような滑らかな形を作りたい」
⇒ [Autodesk Fusion] を今すぐダウンロード! まずは無料で3Dモデリングの楽しさを体験してください。
「将来エンジニアになりたい」「就職・転職に役立つスキルが欲しい」「本格的な機械・ロボットを作りたい」
⇒ [SOLIDWORKS for Makers] が正解です! 年間数千円の投資で、業界標準スキルの習得という大きなリターンが得られます。
どちらのソフトも、使いこなせればあなたの「妄想」を現実の「モノ」にする最強のツールになります。
まずは気になったほうのCADソフトをインストールして、最初のサイコロひとつでも作ってみることから始めましょう!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。











sugitama様、
HPを拝見し、点と線がつながったようにおもいました。
SOLID WORKS for Makersに興味があり、やってみたいと思っています。
このソフトウェアに要求されるハードウェアは、商用のSOLID WORKSと同じものでしょうか?また、実際は商用SOLID WORKSのPremium版に準備されているようなボルト、ナット類のユーティリティはあるのでしょうか?分かる範囲で情報提供いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
ヤマシタ様
ブログをご覧くださり、コメントもくださりありがとうございます。
SOLIDWORKS for Makersで使用するワークステーションについてですが、商用のSOLIDWORKSのシステム要件を満たす構成であるほうが無難だと思います。
それに加えて、クラウド適性についてもご確認いただくのがよいかと思います。
クラウド適性については、こちらの記事をご覧いただければ、参考にはなるかと思います。→https://sugitama-lab.tech/driver_update/
それと、「ボルト、ナット類のユーティリティ」とのことですが、おそらくToolboxという機能かと思います。
(Toolboxはボルトやナット、キー、ピンなどの機械要素が標準ライブラリとして用意されていて、自由に使用できる機能です)
Toolboxでしたら、SOLIDWORKS for Makersでも使用可能です。
SOLIDWORKS for Makersのはじめ方についての記事もご用意してますので、もしよろしければご覧いただければと思います。
また、不明点などありましたら、分かる範囲でお答えいたしますので、コメントいただけるとありがたいです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。