【パフォーマンス重視】SOLIDWORKSの動作を極限まで軽くする設定について解説

「SOLIDWORKS自体の動作が重くて作業が進まない」という経験ありませんか?

SOLIDWORKSが重くなる原因は、以下の3つになります。

SOLIDWORKSが重くなる原因
  1. ワークステーションの性能が足りないこと
  2. モデルやファイルの作り方に無駄があること
  3. 最適な環境設定ができていないこと

本記事では、この3つ目の「環境設定」にフォーカスして、SOLIDWORKSのパフォーマンスを極限まで上げるための設定を解説します。

Windowsの設定や、SOLIDWORKSシステムオプションの設定を見直すことで、SOLIDWORKSの動作が改善する場合があります。

ワークステーションの性能を上げるには費用と手間がかかります。

しかし、環境設定の変更であれば、まずは効果の大きい設定だけでも、10分ほどの手間で費用ゼロで試せます。

SOLIDWORKSの動作がカクカクして操作しにくいという方や、もっと動作を軽くしたいという方は、ぜひ本記事の内容を試してみてください。

sugitama

まだ全部設定していないという方、改善の余地があります!

ぜひ設定してみてください。

 

注意

お使いのPCが「5年以上前のモデル」や「メモリが16GB未満」の場合、PCスペックが足りていない可能性が高いです。

具体的には、以下の症状がある場合は、設定と合わせて「PCの見直し」も視野に入れてください。

  • 大規模なアセンブリを開くと必ずフリーズする
  • 図面作成時の拡大縮小がカクカクする
  • Simulation(解析)を実行するとPCが固まる

心当たりがある方は、SOLIDWORKSのPCについてまとめた記事も合わせてご覧ください。
 ≫ SOLIDWORKS推奨スペックとおすすめPCはこちら

 

sugitama

本記事では「処理を軽くする」という観点でのおすすめ設定を紹介します。

一部、使いやすさやミス防止とトレードオフのある設定も、メリット・デメリットを添えて紹介しています。

SOLIDWORKSの使いやすさ・操作ミス防止を重視したい方は、以下の記事をご覧ください。

 ≫【ユーザビリティ重視】作業効率UPのためのSOLIDWORKSシステムオプション設定について解説

パフォーマンスを極限まで上げる5つの設定

SOLIDWORKSのパフォーマンスを極限まで上げるには、以下の5点について最適な設定にする必要があります。

SOLIDWORKSのパフォーマンスを上げる5つの設定
  • Windowsのシステム設定
  • SOLIDWORKSの起動を早くする設定
  • SOLIDWORKSの表示設定(ビューツールバー)
  • SOLIDWORKSのシステムオプション設定
  • SOLIDWORKSのドキュメントプロパティ設定

Windowsのシステム設定

Windowsのシステム設定を最適なものに変更することで、SOLIDWORKSの処理速度を上げることができます。

視覚効果の設定

この設定は、視覚効果を多少犠牲にしてでも、処理速度を上げる設定になります。

通常よりも文字のドットが粗くなったり、アイコンの影が消えたり、視覚的エフェクトが簡素化されたりします。

視覚効果の設定は、以下の手順で設定します。

  1. 「Windowsボタン」+「x」を同時に押し、「システム」を選択
  2. 詳細情報のウインドウを下にスクロールして「システムの詳細設定」を選択
  3. システムのプロパティ>詳細設定タブのパフォーマンス「設定」ボタンをクリック
  4. パフォーマンスオプション>視覚効果タブの「パフォーマンスを優先する」を選び、OKをクリックする。
    (デフォルトは「コンピュータに応じて最適なものを自動的に選択する」になっています)

以上で、パフォーマンスを上げるためのWindows視覚効果の設定は完了です。

この設定により、画面描画が粗くなってしまいますが、PCの処理速度を上げられます。

sugitama

全てのチェックを外すと、表示がサッパリしてかなり粗くなります。気になるようなら、好みに応じてカスタム設定してください。

ちなみに私は粗すぎて見にくいので「スクリーン フォントの縁を滑らかにする」だけはチェック残しにしています。

電源オプションの設定

電源プランをパフォーマンス重視の設定にします。

電源プランを変更することで、消費電力が上がりますが、CPUの稼働率を100%にすることができます。

以下の手順で、設定していきます。

  1. コントロールパネルを開いて、「ハードウェアとサウンド」>「電源オプション」を選択
  2. 電源プランの一覧から、「究極のパフォーマンス」を選択します。

プラン一覧に「究極のパフォーマンス」がない場合は、以下の手順で追加することができます。

  1. 「Windowsボタン」+「x」を同時に押し、「ターミナル(管理者)」(またはWindows PowerShell(管理者))を選択
  2. 表示された画面に、以下のコマンドをコピーして貼り付け、Enterキーを押す
powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749eb61

  1. 上記の「電源オプション」の画面を開き直し、プラン一覧に「究極のパフォーマンス」が追加されたことを確認して選択する

補足

ノートPCの機種によっては、このコマンドを実行しても「究極のパフォーマンス」がプラン一覧に表示されない場合があります。その場合は、「高パフォーマンス」を選んでおけば問題ありません。

 

以上で、パフォーマンスを上げるためのWindows電源オプションの設定は完了です。

この設定は、電力消費量を多くして、CPUの稼働率をUPさせる設定になります。

究極のパフォーマンスの詳細設定を確認すると、CPUを最小でも最大でも100%で使用することができます。

究極のパフォーマンスは、バッテリー駆動中のノートPC等には不向きですが、電力供給状態のノートPCやデスクトップPCであれば設定可能です。

この設定をしておくことで、電力は消費しますが、処理速度を上げることができます。

【追記】Windows 10を使っている方はご注意を

Windows 10のサポートは2025年10月14日で終了しています。

SOLIDWORKSも、Windows 10に対応するのは2025 SP5までで、2026以降のバージョンはWindows 11のみが対象です。

Windows 10のままだと、新しいバージョンへ更新できなくなりますので、ご注意ください。

sugitama

「動作が重いと思ったら、OSが古いせいでSOLIDWORKSのサポートが切れていた」なんてことになっていませんか?

まだWindows 10を使っている方は、この機会にWindows 11への移行やマシンの更新を検討してみてください。PC更新については、こちらの記事を参考にしてみてください。

≫【2026年最新】SOLIDWORKS推奨PCスペックの真実|CPU・メモリ・グラボの最適解について解説

SOLIDWORKSの起動を早くする設定

毎日の作業は「SOLIDWORKSを起動するところ」から始まります。起動が遅いと、それだけで地味にストレスが溜まります。

ここでは、起動時間を短縮するための設定を3つ紹介します。

使わないアドインをスタートアップから外す

SOLIDWORKSを立ち上げて、「ツール」>「アドイン」から、アドイン一覧を確認します。一覧には「アクティブアドイン」と「スタートアップアドイン」の2つの列があります。

  • アクティブアドイン:
    現在のセッションで有効なアドイン。起動中でもオン/オフを切り替え可能
  • スタートアップアドイン:
    SOLIDWORKS起動時に自動で読み込まれるアドイン

スタートアップアドインのチェックを全て外しておくと、起動時のアドイン読み込み時間が短縮されます。使用する時に、「ツール」>「アドイン」からアクティブアドインのチェックを入れれば、問題なく使用できます。

バックグラウンド ダウンローダーを無効化する

「バックグラウンド ダウンローダー」は、新しいサービスパックが見つかった場合などに、バックグラウンドで自動的にファイルをダウンロードする機能です。SOLIDWORKSインストール時、デフォルトで有効になっています。

この機能を無効化、またはスタートアップから削除することで、起動を高速化できます。

タスクバーの通知領域にあるバックグラウンドダウンローダーのアイコンを右クリックし、「バックグラウンド ダウンローダー無効化」を選択してください。

再度有効にしたい場合は、スタート>「SOLIDWORKS Installation Manager」>「SOLIDWORKS バックグラウンド ダウンローダー」から実行できます。

インターネットに接続していない環境ではWebヘルプをOFFにする

SOLIDWORKSのヘルプメニューにある「Webヘルプを使用」がオンになっていると、ヘルプを開くたびにオンラインのヘルプページへアクセスしようとします。

インターネットに接続していない環境(社内ネットワークが外部に閉じている場合など)では、このチェックをオフにしておきましょう。オフの場合は、ローカルに保存されているヘルプが起動するようになります。

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この3つは、操作中の重さとはあまり関係ありませんが、毎日の積み重ねは意外と大きいですよ。一度設定してしまえば終わりなので、まだの方はぜひお試しください。

SOLIDWORKSの表示設定(ビューツールバー)を見直す

システムオプションの他に、グラフィックスエリア上部の「ヘッズアップ ビュー ツールバー」から設定する表示系の機能も、パフォーマンスに大きく影響します。

これらはモデルの見た目を良くするためだけの機能です。全てOFFにしておけば、描画の負荷が減り、パフォーマンスが上がります。

RealView Graphics

金属やプラスチックなどの質感をリアルに表現する機能です。見た目の説得力は上がりますが、対応するグラフィックスボードでも相応の負荷がかかります。

影付きシェイディング表示

モデルに影をつける設定です。地面との位置関係が分かりやすくなる一方、影の計算がグラフィックス処理の負荷を増やします。

アンビエントオクルージョン

モデルの隙間や凹み部分に、影を追加してリアルに見せる機能です。見た目の陰影がわかりやすくなる分、描画負荷が大きくなります。

パース(透視法)表示

奥行きのある立体的な見え方になる表示です。平行投影の方が寸法関係を把握しやすくなります。

トゥーンなどの装飾的な表示スタイル

トゥーンシェーディング(漫画・イラスト風の表示)のような装飾的な表示スタイルも、標準のシェイディング表示に比べると処理負荷が高くなりがちです。

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これらの表示系の機能は、画面上部のツールバーからワンクリックでON/OFFできます。

設計作業中はOFF、お客さんに見せる資料を作るときはON、とメリハリをつけましょう。

SOLIDWORKSのシステムオプション設定

SOLIDWORKSには、動作環境を設定できる「システムオプション」というものもあります。

システムオプションでは、SOLIDWORKSを便利に使うための表示や処理などを設定できます。

しかし、便利な表示や処理などの設定を増やすと、その分動作が遅くなってしまいます。

システムオプションの設定方法

システムオプションは、ツール>オプションを選択すると、開くことができます。

補足

本記事の設定項目は、お使いのSOLIDWORKSのバージョンによっては、項目自体が存在しない場合や、名称・配置が異なる場合があります。

該当する項目が見当たらない場合は読み飛ばしていただいて問題ありません。

 

本記事の設定は、動作の軽さを優先したものです。

その中で、OFF(または速度優先の値)にすると処理は軽くなる一方で、使いやすさやミス防止の面で大きなメリットを失う設定には、項目の冒頭に【要判断】を付けています。

【要判断】の項目は、各セクションの末尾にまとめています。(図中に点線で記載しています)

 

逆に「多少重くなっても使いやすさやミス防止を優先したい」という方は、以下の記事を参考にしてください。

 ≫【ユーザビリティ重視】作業効率UPのためのSOLIDWORKSシステムオプション設定について解説

どちらが正解ということはなく、扱っているモデルの規模やPCのスペック、ご自身の優先順位で決めていただいて大丈夫です。

システムオプション>一般 の設定

  1. 【要判断】「Windowsエクスプローラにサムネイルグラフィックスを表示」のチェックを外す

エクスプローラでフォルダを開くたびにサムネイルを生成・表示する処理がなくなり、ファイルの多いフォルダでも表示が軽くなります。

その代わり、ファイルを開かずに形状を確認することはできなくなります。

システムオプション>図面 の設定

  1. 「ビュー作成時、隠れている構成部品を自動的に非表示」にチェックする

図面ビューを作成するとき、他の部品の陰に完全に隠れている構成部品を最初から非表示にしてくれます。ビューに描画する形状が減るため、アセンブリ図面の作成・更新・表示が軽くなります。

システムオプション>図面>パフォーマンス の設定

  1. 「図面ビューのドラッグ中に内容を表示」のチェックを外す

図面ビューを移動しているあいだは、ビューの中身ではなく外枠だけが表示されるようになります。ドラッグのたびにモデルを描き直す処理がなくなるため、大きなビューでも配置がスムーズになります。

  1. 【要判断】「図面を開く際、自動更新をオンに設定」のチェックを外す

図面を開いたときに、モデル側の変更を自動で反映する処理を行わなくなります。図面を開く時間が短くなる一方、更新を忘れたまま出図してしまうリスクが上がります。OFFにする場合は、図面を開いたら必要に応じて手動で更新する運用にしましょう。

システムオプション>ディスプレイ の設定

  1. 「アンチエリアシング」を「なし」に設定する

エッジのギザギザ(ジャギー)を滑らかに見せる処理です。この処理がなくなるため描画負荷は下がりますが、斜めの線や曲線の縁が多少ギザギザして見えるようになります。

  1. 【要判断】「グラフィック表示基準のダイナミックハイライト」のチェックを外す

マウスカーソルをエッジや面に乗せたときに、クリック前に対象をハイライトする機能です。

カーソルを動かすたびにリアルタイムで判定が走るため、大規模アセンブリなどではカクつきの原因になります。

OFFにすると軽くなりますが、クリックするまで何が選択されるかわかりにくくなり、意図と違う面を選んでしまうことが多くなります。

システムオプション>パフォーマンス の設定

  1. 「標準ビューモードで高度」をチェックする

部品やアセンブリが移動・回転していない間は高い透明度を保持し、動かした瞬間だけ透明度を下げて回転を軽くする機能です。特に複雑なモデルで有効なため、オフにする必要はありません。

  1. 「ダイナミックビューモードで高度」のチェックを外す

モデルを回転・移動している最中にも、高度な透明度表示を維持する設定です。これをオフにすると、動かしている間の表示が簡易的になり、回転やパンがスムーズになります。止めれば通常の表示に戻ります。

  1. 「詳細レベル」を「低」に設定する

モデルを回転・パン・ズームしている間の表示の細かさを調整する設定です。「低」にすると、動かしている間だけ形状が粗く描画されて軽くなり、操作を止めると元の精細さに戻ります。

  1. 「アセンブリのロード」で「自動的に解除済みモードを最適化、ライトウェイト モードを非表示」を選択する(Ver.2023以降の項目名)

それより前のバージョンでは「構成部品をライトウェイトとしてロード」という項目名になっているので、お使いのバージョンにある方に設定してください(旧項目名の場合はチェックを入れます)。

アセンブリを開くときの読み込みデータが少なくなり、大規模アセンブリでも開くのが速くなります。

「構成部品をライトウェイトとしてロード」という項目を昔のバージョンで使っていた方もいるかもしれませんが、新しいバージョンでは「自動的に解除済みモードを最適化、ライトウェイト モードを非表示」という表記になります。

基本はライトウェイトの状態で読み込み、編集などが必要になったタイミングで自動的に解除済みモードへ切り替える、というイメージです。

ライトウェイトを意識せずに軽量なデータで効率よく作業できるので、ONにしておくのがおすすめです。

  1. 「スマート合致の感度」を「オフ」に設定する

部品をドラッグして他の部品に近づけたときに、合致候補を自動で判定して提案してくれる機能です。オフにすると、ドラッグ中の判定処理がなくなり、アセンブリ上での部品移動が軽くなります。

  1. 「ドキュメント保存時に質量特性を更新」のチェックを外す

保存のたびに質量や重心などの質量特性を再計算する処理を省略します。保存時間が短くなるので、こまめに保存する習慣のある方ほど効果を感じやすい設定です。

  1. 「グラフィックパフォーマンスの拡張」にチェックする(Ver.2020以降の設定)

グラフィックスボードの機能を活用して描画を高速化する設定です。変更後はSOLIDWORKSの再起動が必要になります。

  1. 「ハードウェア アクセラレータによるシルエットエッジ」にチェックする(Ver.2024以降の設定)

隠線なし・隠線表示・ワイヤフレームでの回転やズームが速くなります。

  1. 【要判断】「再構築の検証」のチェックを外す

モデルを再構築するたびに、ジオメトリの不整合などがないかを追加でチェックする処理です。オフにすると再構築の処理が速くなりますが、モデルの不具合に気づくのが遅れるおそれがあります。

  1. 【要判断】「合致アニメーションの速度」を「オフ」に設定する

アセンブリで合致を適用したときの、部品が動いて位置決めされるアニメーションの速度を調整します。

オフにするとアニメーションの描画がなくなって軽くなりますが、意図した向き・位置で組み付いたかを目視確認しにくくなります。

システムオプション>アセンブリ の設定

  1. 「構成部品が次の個数より多い場合、大規模アセンブリ設定を使用する」にチェックし、「大規模アセンブリ設定」の項目をすべてチェックする
  • 「自動回復情報を保存しない」
  • 「アセンブリウィンドウに切り替える際は再構築しない」
  • 「すべての平面、軸、スケッチ、カーブ、アノテートアイテムなどを非表示」
  • 「シェイディング表示でエッジを表示しない」
  • 「非表示の構成部品をプレビュー表示しない」
  • 「再構築の検証を無効にする」
  • 「パフォーマンスを上げるためにイメージ精度を最適化」
  • 「自動再構築の中止」

構成部品の数が多いアセンブリを扱うときに、自動で適用される軽量化の設定です。

パフォーマンスを極限まで上げるには、すべての項目にチェックします。

大規模アセンブリを開いたときに、参照ジオメトリやエッジの描画、再構築などの処理が省かれて軽くなります。

「構成部品が次の個数より多い場合、大規模アセンブリ設定を使用する」の個数(初期値は500)は、アセンブリの規模やPCのスペックに応じて調整してください。

補足

「自動回復情報を保存しない」にチェックすると、大規模アセンブリを開いている間は自動回復情報が保存されません。SOLIDWORKSが強制終了したときに復旧できなくなるため、こまめに保存する習慣をつけておきましょう。

また、「再構築の検証を無効にする」「自動再構築の中止」は、モデルの不具合に気づくのが遅れる可能性があります。使いやすさやミス防止を重視したい方は、チェックを外しておくのがおすすめです。

  1. 「エンベロープ構成部品」の「ライトウェイトで自動的にロード」にチェックする

アセンブリを開くときに、エンベロープ構成部品をライトウェイトの状態でロードします。

読み込むデータが少なくなるため、エンベロープ構成部品を含むアセンブリでも開くのが速くなります。

  1. 【要判断】「ファイルを保存する際にモデルグラフィックスを更新」のチェックを外す

保存のたびにモデルの表示用データ(グラフィックスデータ)を更新する処理を省略します。大きなアセンブリほど保存にかかる時間を短縮できます。

ただし、ライトウエイト状態で開いたときに、変更前の古い状態が表示される可能性があります。

システムオプション>外部参照 の設定

  1. 「参照ドキュメントを強制的に親ドキュメントと同じバージョンに保存します。」のチェックを外す

アセンブリを保存するときに、参照している部品などを現在のバージョンで強制的に保存し直す設定です。オフにすると、必要のないファイルの保存処理が省かれ、保存時間が短くなります。

システムオプション>FeatureManager の設定

  1. 「非表示構成部品のプレビューを有効化」のチェックを外す

FeatureManagerツリー上で非表示の構成部品を選択したときに、グラフィックスエリアにプレビュー表示する機能です。

プレビューの描画処理がなくなるため、ツリー操作が軽くなります。

  1. 【要判断】「ダイナミックハイライト」のチェックを外す

マウスカーソルをFeatureManagerツリーの項目に乗せたときに、クリック前にグラフィックスエリア上でハイライトする機能です。

カーソルを動かすたびにリアルタイムで判定が走るため、大規模アセンブリなどではカクつきの原因になります。

システムオプション>メッセージ/エラー/警告 の設定

  1. 「再構築する度にエラー内容を表示」のチェックを外す

再構築でエラーが発生するたびに表示されるエラーダイアログを出さないようにします。ダイアログの表示待ちや閉じる手間がなくなります。

エラーはFeatureManagerツリー上のアイコンやステータスバーでも確認できます。

SOLIDWORKSのドキュメントプロパティ設定

最後に、ドキュメントプロパティの設定です。これはファイルごとに保存される設定です。

SOLIDWORKSでファイルを開き、ツール>オプション>ドキュメントプロパティのタブを選択します。

ファイルを開いた状態で、ドキュメントプロパティを設定しましょう。

ドキュメントプロパティ>イメージ品質 の設定

  1. 「シェイディングとドラフト精度の隠線なし/隠線表示の解像度」を「低」にする
  2. 「ワイヤフレームと高精度の隠線なし/隠線表示の解像度」を「低」にする

モデルの曲線部分や曲面部分を表示するときの細かさ(メッシュの精度)を下げる設定です。解像度を「低」にするほど描画データが少なくなり、再構築や画面の再描画が速くなります。

  1. 「エッジ長さ最適化(高品質、遅く)」のチェックを外す

エッジの長さを最適化して、表示品質を高めるための処理です。名称のとおり処理が遅くなるため、パフォーマンス優先ならオフにします。

  1. 「重なり合っているジオメトリを正確にレンダリング」のチェックを外す(図面ドキュメントのみ有効な設定です)
  2. 「高設定でカーブ品質を改善」のチェックを外す

どちらも、ジオメトリを正確に描画するための処理です。オフにすると表示・更新が軽くなります。

 

以上で、パフォーマンスを上げるためのドキュメントプロパティの設定は完了です。

モデルの曲線部分や曲面部分がカクカクに表示されるようになりますが、その分処理速度を上げることができます。

解像度を「高」に設定するほど曲面の表示は正確になりますが、その分モデルの再構築や描画に時間がかかり、ファイルサイズも大きくなる、というトレードオフの関係になっています。

補足

ドキュメントプロパティは、ファイルごとに格納される設定ですので、設定したファイルにのみパフォーマンスが上がります。別のファイルにはこの設定は反映されていません。

この問題は、上記の設定をテンプレートに設定しておくことで解決できます。

テンプレートの設定の仕方は、こちらの記事をご覧ください。

 ≫【デフォルト設定を自分用にカスタマイズ】SOLIDWORKSテンプレートの設定方法について解説します

まとめ

本記事では、SOLIDWORKSの処理速度を最速にするための設定について解説しました。

具体的には、以下の5つの設定を見直すことで、SOLIDWORKSのパフォーマンスを改善することができます。

  • Windowsのシステム設定
  • SOLIDWORKSの起動を早くする設定
  • SOLIDWORKSの表示設定(ビューツールバー)
  • SOLIDWORKSのシステムオプション設定
  • SOLIDWORKSのドキュメントプロパティ設定

これらを設定することで、SOLIDWORKSの処理速度が上がるのを体感できると思います。

 

一方で、本記事の設定を行っても動作がカクつく、フリーズしてしまう場合は、残念ながらPCが限界を迎えている可能性が高いです。

もし、読み込みや処理待ちで「1日に合計30分」ロスしているとすると、1ヶ月(20営業日)で10時間、年間で120時間もの時間を「ただ待つこと」に費やしている計算になります。

sugitama

120時間×工数単価(○○円)を、PCへの投資と天秤にかけてみてください。

意外とすぐにペイできちゃうと思います。

以下に、SOLIDWORKSに最適なPC・スペックについてまとめていますので、ぜひ今のPCと比較してみてください。

 ≫【2026年最新】SOLIDWORKS推奨PCスペックの真実|CPU・メモリ・グラボの最適解について解説

sugitama

本記事の内容以外にも、「この設定をすれば速くなる」といった情報などがあれば、ぜひ教えてください。コメントお待ちしております。

 

本記事は、かなり尖った設定になっています。ユーザビリティ(使いやすさ・ミス防止)にも重きを置きたい方は、以下の記事もご覧ください。

≫【ユーザビリティ重視】作業効率UPのためのSOLIDWORKSシステムオプション設定について解説

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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