表面粗さ記号を一括図示にまとめたのに、ビューの中に表面粗さ記号が残っていないか確認するのは大変ですよね。
ビューが多い図面ほど、チェックに時間も手間もかかりますし、「消し忘れはないかな?」という不安も残ります。
そこで、図面上で選んだものと【同じ表面粗さ記号】を、全シートからまとめて削除するマクロ「DeleteSurfaceRoughness」を作りました。
なお、このマクロは、【旧JISの表面粗さ記号(三角記号 ▽〜▽▽▽▽)】を使っている方向けに作りました。
使用している表面粗さ記号を確認するマクロ「SurfaceRoughnessCounter」と合わせてご使用いただくと、より便利になります。
このマクロで「できること」
図面上で選んだ表面粗さ記号と、【種類】と【付いている文字】が同じ記号を、すべてのシートから削除します。
たとえば、「▽▽▽」を選んで実行すると、「▽▽▽」だけが対象になります。
「▽▽▽1.6S」は、文字が付いているので、別の記号として残ります。


一括図示にまとめた記号に対して、残っているものをまとめて消したい。そんな場面に活躍するマクロです。
ここがポイント!3つのこだわり
① 「同じ記号」を、種類と文字で判定する
▽の数(▽〜▽▽▽▽)と、付いている文字(例: 1.6S)が、どちらも同じものだけを対象にします。判定の基準は、集計マクロ「SurfaceRoughnessCounter」と同じです。
② 削除前に、件数を確認できる
実行すると、「▽▽▽ : ○個 削除します。よろしいですか?」というダイアログが出ます。「はい」を押したときだけ、削除されます。
記号が見つからないときや、表面粗さ記号以外を選んでいるときは、メッセージを出して終了します。
③ 削除した後も、Ctrl+Z で戻せる
削除は、SOLIDWORKSの通常の削除として実行されます。そのため、削除した後でも、Ctrl+Z(元に戻す)で戻せます。
念のため、実行する前に、図面を保存しておくことをおすすめします。

確認ダイアログが出るので、押し間違いがあっても安心です。ただ、私は念のため、実行する前に図面を保存しておく派です。
「DeleteSurfaceRoughness」の使い方
STEP1: 削除したい表面粗さ記号を、1つ選ぶ
図面上で、削除したい表面粗さ記号を、1つ選びます。
STEP2: マクロを実行する
マクロボタンに割り当てたマクロを、クリックします。実行するメソッドは、main です。

マクロボタンの登録方法は、こちらの記事で解説しています。
STEP3: 記号を確認して、「はい」を押す
ダイアログに表示された表面粗さ記号と件数を確認し、問題なければ「はい」を押します。
同じ記号が、すべてのシートから削除されます。
【注意】シート上の記号も、削除の対象です
このマクロは、ビュー上の記号に加えて、【シート上に直接置いた記号】も削除の対象に含みます。
一括図示の記号を、シートに置いた後で実行すると、同じ種類の一括図示の記号も、一緒に消えてしまいます。そのため、次の順番で使ってください。
- このマクロで、一括図示にまとめる記号の、個別の記号を先に消す
- その後で、一括図示の記号を図面に記入する

【先に消してから、一括図示を書く】。この順番で作業を進めてください。
動作環境と対応している記号
旧JISの表面粗さ記号(三角記号)向けです
このマクロは、私が設計で使っている【旧JISの表面粗さ記号(三角記号 ▽〜▽▽▽▽)】に合わせて作りました。旧JIS仕様の記号をお使いの方は、そのまま使えます。
新JISの記号(√系)では、動作を確認していません。新JIS仕様に変更してほしい方は、このページ下のオーダーメイド案内から、お気軽にご連絡ください。
その他の動作環境と注意点
- 動作を確認したバージョンは、【SOLIDWORKS 2021】です。それ以外のバージョンでは、確認していません
- ノート(注記)に文字として書いた「▽」は、削除しません。表面粗さ記号のコマンドで置いた記号だけが対象です
- 非表示にしている記号も、削除の対象に含まれます
- 文字は、記号に表示されている文字列で判定します。「3.2S」と「3.2s」のように表記が違うと、別の記号として扱います
無料ダウンロードの方法
下のボタンから、ダウンロードページに進んでください。
(※システムの都合上「購入」という表記になりますが、お支払いは一切不要です。)
ダウンロードしたファイルは、任意のフォルダに保存し、SOLIDWORKSのマクロボタンに割り当ててご使用ください。(Zipで配布する場合は、解凍してから保存してください)
【ご注意】削除を伴うマクロです。実行する前に、図面を保存してバックアップを取っておくと安心です。
「自分の環境に合わせたい」「ここだけ機能を足したい」ときは
このマクロを、お使いの環境や社内ルールに合わせて改修するカスタマイズをお受けしています(モニター募集中:先着3件は半額)。
Sugitama-Lab. からのお願い
このマクロは、皆さんの設計業務を少しでも楽にすることを目的に公開しています。
もし「役に立った!」「作業が楽になった!」と感じていただけましたら、ぜひブログのコメント欄やSNSで感想を教えていただけると大変励みになります。
「こんな機能も欲しい」というリクエストもお待ちしております!
ほかの作業も、マクロで自動化できるかもしれません
「この作業も自動化できないか?」というご相談も歓迎です。現役の設計者が、業務に合わせたオーダーメイドのマクロをお作りします(モニター募集中:先着3件は半額)。見積もりのご相談は無料です。
免責事項
本マクロは無料でご利用いただけますが、ご使用にあたっては以下の点にご留意ください。
- 自己責任でのご使用をお願いします
本マクロを使用したことによって発生したいかなる損害(データの消失、予期せぬPCのトラブル、業務の遅延など)についても、当ブログ(Sugitama-Lab.)および管理人は一切の責任を負いかねます。
ご自身の責任においてご利用ください。 - 動作環境について
SOLIDWORKSのバージョンやエディション(企業向けライセンス、Maker版など)、PCの環境によっては、正常に動作しない可能性がございます。
全ての環境での動作を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。 - カスタマイズと再配布について
企業にお勤めのプロ設計者の方も、個人のMakerユーザーの方も、ご自身の業務や用途に合わせてマクロ(VBAのコード)を自由に改変・カスタマイズしていただいて構いません。ただし、販売目的での二次配布はご遠慮ください。 - サポートについて
原則として、個別の環境に合わせた不具合の修正や、マクロの書き方に関する技術的なサポートはお約束できかねます。
(ブログのコメントなどでご報告いただいたバグについては、今後のアップデートの参考にさせていただきます!)
ルールを守って、日々の設計業務やモノづくりの効率化にぜひお役立てください!















私の仕事環境が、旧JISルールで作図していまして、、、。
今回は、旧JIS仕様の方向けのマクロになります。